突発駄文。ナルいのです。
会えなくて寂しかった気持ちと約束を守ってくれなかったナルトさんに対するちょっとした報復ないのさん。植物や毒素に関する事はいのの専門なのでナルいのでやってみました。解説無いと全然分からない文章だと思うので下でちょいと補足!
黄色ブドウ球菌は嘔吐を主症状とする細菌です。ヒトの常在菌です。
別名として化膿菌とも言われまして化膿した部分に集まるんですね。なのでその化膿した手とかで料理するとその料理に黄色ブドウ球菌が病原体として入り込む訳でありまして。ちなみに文章中では触れてませんが、加熱しても黄色ブドウ球菌の毒素は死滅しないので加熱処理は無効ですw だからいつでも。
☆感☆染☆
結構辛いみたいですよ(´・ω・`)?(聞いた話では)
「ナルト、これ持ってなさい」
「へ?・・・って、ちょ!」
「よぉナルト!これやるよ」
「はぁ?何これ馬鹿にしてんのかってば!」
「ナルト先輩!これ貰って下さい!」
「え、あ、その・・・嬉しいけど、さぁ」
「プレゼント。所謂『贈り物』。両方とも感謝の気持ちを表すために何かを与える、という意味を含んでいるが、意味合いの違いで使われ方は違ってくる。贈り物、というのが一般的に使えるのに対してプレゼント、というのが『価値のある』物を贈るという意味合いを含んでくる。って言う意味を暗号部の奴に聞いてやったってばよ。でもさぁ、いくら調べても聞いても『何故プレゼントを貰ったか』っつー答えがわかんねぇんだよ、嗚呼もうイライラするし嬉しいしよくわかんねぇし。だぁあ!もう何なんだってんだよ!」
「うるせぇうぜぇバカくせぇ。お前の少ない脳みそでそこまで考えて文章にした事は認めてやるが耳元で叫ぶな喧しいんだウスラトンカチ」
「朝家から出たらまず一つ。任務受け取りに行くまでに二つ貰って任務受諾後にまた二つ。荷物が多くなったから一度家に帰る道で一つ。そんでやっと任務終わって報告書出しに行くまでに一つ、おまけに夕飯の買い物しようと大通り歩いていたら一気に三つ。嗚呼もうどーでもよくなって懐かしくも腹立たしいお前の面がここに入って行くの見て付いてきたらやっぱり仏頂面で気が滅入るしさっ」
「人の話を聞けよ。いい加減てめぇの馬鹿デケェ声で鼓膜破れそうなんだっつーの」
「確かに可愛いしふわふわしててさわり心地も良いってのはすっげぇ認める。この生地が大好きなのも、蛙が可愛いのも認めるってばよ。でも一日にこんな何個も、それも好きです!とか呟いてくれながらでもなく押しつけるようにして渡してくだけってのがどうも理に適わねぇ!」
「嗚呼どうせお前は人の話なんて聞きゃあしねーよな。俺の鼓膜破れてもアホの一言で終わる奴なんだろうな。それぐらいわかってんだよ・・・」
少しでも静かに飲もうと奥の席に入りこんだのが間違いだった。任務に疲れていたとは言えナルトの気配にも気付かず付いてこられて、挙句の果てに勝手に自分の席の前に座るわ勝手に注文するわ勝手に酔い潰れるわ、流石に久しぶりに会い懐かしみを含んだ再会を期待していたサスケとて憤りを感じるのは早かった。だが相手は所詮酔っ払い、言動のおかしさを指摘してもお決まりの言葉で聞きゃあしないし、面倒くさいと思って勝手に一人しゃべらせておけば聞いてるのか!と酒臭い熱気を纏わり付かせながら怒りをぶつけて来る。
原因はさっきからこの酔っ払いがビシビシと叩いている人形だと言う事は嫌と言うほど理解した。要約すれば朝から訳も分からず可愛らしい人形をプレゼントされていて、その理由が分からずイライラしてんだ、と言う事だった。それが老若男女問わず渡して来るものだから規則性も見つけられず、貰った手前邪険にすることも叶わずこうして手元に残っている鬱憤をサスケで晴らしている、という所だろうか。
「はぁ?!誰がアホだってばよ?!せめて馬鹿って言えってば」
「誰もてめぇをアホなんて言ってねぇよ、このウスラトンカチ」
歳を重ねても前を見据える強い瞳は穢れを知らない。そんな後ろに恐れず突き進む大きな瞳は今では半開きに少し湿りを持たせてサスケを睨むばかり。サスケは小さく溜息を漏らし、こちらの様子をチラチラと覗う視線を鋭い双眸で一掃すると、ウズラの卵のトンカツなどとほざいている黄色い頭を容赦なく叩く。案の定反論してこようと叩かれた拍子に俯いた顔を上げた瞬間。
「・・・・・・・何これ」
「見ての通り、だ」
一枚の写真を手に、ナルトの眼前へと突き出せば途端鎮まるナルトの気配にサスケは静かに酒を飲んだ。
これでやっと静かに飲める。そう確信したのと同時に脳裏に過るは翌日の任務の事だった。今の火影は忍からの支持も大きく自分自身とて尊敬できる火影だと思っている。実力もさることながら何よりあの人は人望がある。何をしてもどこに居ても、人を引き付ける力を持っている今の火影は皆口を揃えて言うように歴代一の火影なのだろう。だが、天は二物をあたえず、という言葉があるようにそれだけの才があろうとも何かが足りないのだ。言葉にする事はうまく出来ないがあの火影には足りないものがある。
ある条件下で発生する現火影の『足りないもの』現象をサスケはこう呼んでいる。
「親馬鹿、ってな」
「あんのクソおやじがああああ!!!」
流石に中忍に昇格しただけはある、下忍の頃とは似ても似つかない感嘆出来る程の早さで飛び出して行ったナルトに、恐らく明日は忍の9割以上に支障が出るのだろうなと、勿論それにはサスケも含まれていて、ついでに言うならば確実にこの原因を作ってしまったサスケが叱責を受けるに決まっている。だが今現在自分の状況を打破する方がサスケにとっては最優先事項だったのだ。これ以上疲れを溜めた時にはきっと胃に穴が開くに決まっている。
今頃ナルトはサスケが突き出した人形を抱いて眠る青年の写真を現火影である父親に見せて問い詰めているのであろう。そして四代目火影波風ミナトは天然の頬笑みを愛しい息子に見せているのであろう。何年経っても変わらぬお騒がせ親子に振り回されるのはそろそろ勘弁願いたいと思いつつ、明日の任務配布をどうすれば息子の言葉で落ち込んだ四代目火影にさせる事ができるのか考える。
所詮責任は取らされるのだ。ならば。
「お前等も飲むか?」
ナルトが好きだと言っていた生地の人形四つにも飲ませてやってもいいだろうかと思ったのだった。
以前火影室のソファーでお昼寝しちゃってたナルトにそっと執務室に置いてある人形を抱かせてこっそりと写真を撮っていたパパ。成長した息子もまだまだ可愛いんだよ、とか思って任務を渡す時色んな人に焼き増ししたナルトの寝顔の写真を配ってました。もちろん悪意は全然ありません。本当に天然でかわいいよね!とか言って渡してそうです。そんなこんなで写真を渡された忍さん達は揃いに揃ってナルトさんに人形を渡したそうです。可愛いと思って渡した人からからかいで渡した人まで。
ナルトの問い詰めに正直に白状したら「大嫌い」宣言されたパパは鳴き叫びはしませんが次の日必ず支障がでます。表情は笑ってますが手が全然動きません。任務配ってくれません、最悪です。